平成30年 11月

こんにちは、十一月になり、すっかりと秋めいた気候になってきましたね。紅葉もそろそろ始まるのではないでしょうか。

今月の掲示物は弘法大師のお言葉を選びました。

「心暗きときは即ち
遇(あ)う所悉(ことごと)く禍(か)なり
眼(まなこ)明らかなれば即ち
途(みち)に触れて皆宝なり」¹

「心が迷いに閉ざされている時は、めぐり合うものはすべて禍いであり、悟りの眼を明らかに見開いていれば、会うものはすべて宝となる」²
この言葉は『遍照発揮性霊集』(性霊集)第八巻に載っている招提寺の達噺の一文です。

仏教の教えでは人生は苦難の連続であるとされています。誰し
も物事が上手くいかずに、落ち込むことがあると思いますが、そのようなときはめぐり合うもの、起こることすべてが禍いに感じるものです。しかし、そう感じさせているのは自身の心の働きであります。
苦しい時も良い方向に目を向けて、前向きに頑張ろうとする仏心を起こすことによって、心の働きを方向転換すれば会うものはすべて宝に見えてくる。と弘法大師は仰られています。


参考資料
国立国会図書館 http://www.ndl.go.jp/index.html
遍照發揮性靈集 10巻 著者 大遍照金剛和尚 文 眞濟 [編] 済暹 補
空海の世界 http://kukaiworld.web.fc2.com/index.html
引用
¹kukaiworld.web.fc2.com/B_image/B18.jpg

²kukaiworld.web.fc2.com/B_image/B18.jpg





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